大阪IRの事業者選定はMGM・オリックスコンソーシアムに決定

2021年9月28日、大阪IRを進める大阪府と大阪市は、MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックス株式会社コンソーシアム(共同事業体)をIR設置運営事業予定者に選定したことを明らかにしました。

大阪IRはいち早くIR誘致を進めていた候補地の一つですが、これまで名乗りを上げていた事業者が次々に撤退してしまったため事業者選定が遅れていました。

今回の事業者選定により、和歌山県、長崎県に次ぐスピードでの選定となったのです。

現状、IR候補地は大阪、和歌山、長崎の3つであるため、これで全ての候補地で事業者選定が完了したことになります。

MGMリゾーツ・インターナショナルは事業者決定をうけて大阪IRのコンセプトやイメージパースを公開しています。

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徹底が相次いで事業者選定が遅れていた大阪IR

大阪府と大阪市が進めるIRの事業者選定を巡り、7月20日に事業者の選定委員会はMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックス・コンソーシアムが提出した提案書類を審査しました。

審査結果は1,000点満点中788.5点との高得点となり、設置運営事業予定者として適格であると判断されて事業者選定に至りました。

選定委員会は、提案審査の結果について、「MGMとオリックス・コンソーシアムからの提案は、本事業の趣旨や目的を深く理解し、大阪の都市ブランドを国際競争力ある新たな次元に引き上げることを目指す非常に意欲的な提案になっている」と評価しています。

これまで大阪IR事業を至って、これまでメルコリゾーツやラスベガス・サンズなど7つの企業が事業者として名乗りを上げていました。

しかし首都圏エリアでのIR参入への方向転換などを理由にして6つの企業が徹底してしまい、事業者選定が遅れていました。

事態を重く見た大阪府と大阪市は、事業者参入のハードルを下げ、2月に実施方針案を変更して事業者を再公募。

しかし追加の応募はなく、最初の段階で応募し、最後まで撤退しなかったMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックス・コンソーシアムを選定したのです。

MGMが掲げる大阪IRのコンセプトテーマは「結びの水都」

9月27日、MGMリゾーツ・インターナショナルは9月28日の事業者選定発表に先駆けて、大阪IRにおけるコンセプトやイメージパースを公開しました。

大阪IRのテーマはあらゆるものを結ぶ役割、そして大阪の伝統や文化、精神の継承を意味に込めた「結びの水都」としました。

大阪IRには、ビジネスイベントなどを開催するためのMICE施設や国際会議場、展示場の他に、日本食を楽しめる施設や観光事業を取り扱う関西ツーリズムセンターなどが整備される予定です。

IRの目玉とも言うべき宿泊施設には、MGM大阪、MGMヴィラ、MUSUBIホテルといったそれぞれコンセプトが異なる3棟のホテルを建設するとのこと。

それぞれエンターテイメントホテル、多世代型アクアリゾートホテル、VIP向け最高級ホテルといった3種類のコンセプトから成っています。

合計で2,500室もの客室を備えており、非常に大規模な宿泊施設となっています。

大阪IRでは施設全体の総述べ面積はおよそ77万平方メートル、カジノ施設はおよそ6.1万平方メートルの区画で計画が進んでいます。

カジノ施設はIR全体の3%未満にしなければいけない政令があるため、そこまで広いわけではありません。

MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックス・コンソーシアムはおよそ1兆800億円もの開発予算を投じることを合わせて発表しました。

大阪IRには雇用面にも期待されており、およそ15,000人もの雇用を創出すると言われています。

開業は2020年代後半を目指しており、開業してからは年間2,050万人、売上は5,400億円が見込まれています。

大阪府と大阪市が得られる収入は、カジノ関連の給付金と入場料で年間およそ1,100億円と試算。

今後も区域整備計画の提出に向けて、大阪府と大阪市は事業者と共に作成を急ぐ方針です。

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