大阪IRを推進する担当部局が住民説明会を実施…反対市民が紛糾する場面も

2023年8月17日、大阪府と大阪市が推進している大阪IRについて、大阪IRの担当部局が大阪府の住民に対して、区域整備計画の内容を説明する会を開催しました。

住民に直接説明会を開くことで、住民に対して大阪IRへの懸念を払拭する狙いがあったと見られています。

説明会に参加した住民の中には、大阪IRを反対する主旨を示した衣服を身に着けるなど、大阪IRに対して反対する住民も多くいたため、反対する住民らが紛糾するような場面もありました。

それに対し担当部局は今後も説明会を続けていくとし、さらなる理解を深めていく姿勢を示しています。

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紛糾した府民への大阪IR説明会

8月17日の説明会では、大阪IRを反対する市民らが紛糾する場面が見受けられ、大阪IRへの根強い反対がある現状が改めて明らかになりました。

担当部局としては、そのような場面を公に見せるのは避けたかったはずですが、実は大阪IRが国から区域整備計画の認定を受けた際、「地域との双方向の対話の場を設け、懸念の払拭を図る取組みを求める」との宿題を言い渡されていました。

つまり、今回の説明会は地域住民との対話の場であり、反対を続けている府民や市民団体に向かって丁寧に大阪IRを説明する場であったことがわかります。

出された宿題の内容は、あくまで取組みを求めるとされているだけで、住民の理解を得るとは書かれていません。

つまり、大阪IRの担当部局としては、今回のような説明会の場を設けることこそが、大阪IRを実現させるために必要な取組みであるとも言えます。

反対している府民や市民団体の声をどこまで吸収し、今後の大阪IRにどのように活かしていくのかが注目されています。

大阪IR説明会に参加した人は事前に申込をおこなった府民

8月17日に開催された大阪IR説明会は、事前に参加の募集に応募した府民で、先着100名が参加できるようになっていました。

説明会は事業者だけでなく個人でも参加可能とされ、質疑応答の時間も設けられていることが事前告知されていました。

目的は府民に広く理解を深めてもらうこととしていますが、中立の立場の人よりも圧倒的に反対の立場の人が参加しており、「反対する府民」対「大阪IRを推進する担当部局」の構図になっていたのが現状です。

本来であれば、そこまで大阪IRに対して興味がない人や、知識がない人に説明する場を設けたかったと思いますが、大阪IRはまだまだ反対する声が根強く、活発的に反対する市民団体が説明会参加の中心になるのは致し方ないとも言えます。

担当部局は今後も説明会を複数回おこなう方針を固めていますが、いずれの説明会でも反対する市民団体との争いになることが予想されています。

本当に大阪IRを理解してもらいたい人とは誰なのか、整備区域計画の認定を受けた大阪IRを成功させていくためにも、担当部局、ひいては大阪府や大阪市の今後の動きが重要視されています。

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