大阪IRの事業者である「MGMリゾーツ」が、2029年頃の開業に向けて学生を対象にしたIR運営についてのオンライン研修を実施しました。
また、カジノディーラーを育成している「日本カジノスクール」では、オンライン教材を活用して学習の利便性を高め、来たる大阪IRに向けたIR人材の育成が急ピッチで進められています。
2023年4月に大阪IRの整備計画が認定されたことを受けて、いよいよ大阪IR開業が現実的になってきました。
準備に時間がかかるのは建物だけではなく、IR事業に関わる人材にも同じことが言えます。
大阪IRに不足している人材不足の打破が急務
大阪IRの事業者として40%もの出資を賄っている「日本MGMリゾーツ」が、大阪IRの運営を担ってくれるリーダー層の養成を精力的におこなっています。
関西圏の大学と連携し、国へ大阪IRの整備計画を提出した直後の2022年3月に関西学院大学や近畿大学など6大学から参加した50人もの学生に向けて、IR事業の運営をテーマにしたオンライン研修を実施しました。
「MGMリゾーツ」の社長であるエドワード・バウワーズ氏から、「IR事業は人々に感動と驚きを与える、やりがいのあるビジネスだ」とコメントが寄せられ、社長直々からIRビジネスの魅力が伝えられました。
「MGMリゾーツ」は本社のあるアメリカをはじめ、マカオやドバイ、中国でIR事業を展開していますが、日本に対してIR事業を担う人材が不足していることを懸念しています。
日本はそもそもIR事業の経験がなく、人材に対して教育機関や基盤が整っていません。
そのため「MGMリゾーツ」ではIR運営を担う人材を養成するために2020年から研修プログラムをスタートさせています。
カジノの花形ディーラーの育成も急がれる
カジノ経営を成功させるためには、カジノ運営の人材育成も大事ですが、現場でカジノを盛り上げるディーラーの育成も欠かせません。
大阪や東京に教室を持ち、国内外で活躍するディーラーを養成する「日本カジノスクール」は、コロナ禍の影響がありながらも2022年1月からオンライン動画教材を導入して養成を絶えずおこなっています。
ディーラーは外国のプレイヤーと会話する機会がありますが、接客に使う「カジノ英会話」を習得できるようになっており、トランプやルーレットなどの実演に留まらないカリキュラムが好評です。
これらの授業は全てオンライン上で見られるようにしているため、社会人や直接通えない地方の在住者からの支持を得ています。
「日本カジノスクール」ではこれまで1,000人が卒業、そのうちのおよそ2割が海外のIRへ就職しており、実力は確かです。
大阪IRでは2,000人ほどのディーラーが必要になると見込まれているため、開業の2029年に向けてディーラーの育成が急務となっています。
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