大阪IRは2030年ごろの開業を目指しています。
経済効果は1兆4000億円以上と、京阪の動きにJRや近鉄なども本腰を入れています。
今年7月には会長直轄の「検討委員会」を立ち上げ、延伸計画の検討を本格化させます。
京阪は、中之島線を大阪IRへのアクセス路線となる大阪メトロ中央線「九条駅」付近まで延伸し、大阪IRと京都を結びつけ、京都観光で訪れた訪日外国人を夢洲に運ぶインバウンド路線とする事で利用客の増加を目指す構想を打ち出しました。
これが実現すれば、夢洲〜祇園四条間は約1時間に大幅に短縮されます。
現在大阪メトロ中央線は第三軌条方式、京阪は一般的なパンタグラフ方式で双方の集電方式が異なっており、すぐに相互直通運転は不可能です。
この問題をクリアするために、2種類の集電方式を兼ね備えた「集電ハイブリッド車両」や、第三軌条区間をバッテリーで走行する「蓄電池搭載ハイブリッド車両」を開発するのではと予想されています。
どちらにせよ、大阪IRの開業に与える経済的な効果はかなり大きなインパクトになることでしょう。
九条は、夢洲への延伸が計画される大阪メトロ・中央線が通るエリアで、接続が想定されます。
京阪ホールディングスは、今年7月には鉄道・流通・不動産など関連部署の担当者を集めて社内に検討委員会を立ち上げるとしています。
加藤会長、京阪、IR会場方面への延伸年内にも検討か
京阪ホールディングス(HD)の加藤好文(よしふみ)会長が16日、産経新聞の単独インタビューに応じ、2030年前後に人工島・夢洲(大阪市此花区)での開業を予定するカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備計画が認定されたことを受け、夢洲方面への中之島線延伸を今年度内にも最終決定する方針を明らかにしました。
夢洲への鉄道路線をめぐっては、他の鉄道事業者も延伸や新車両開発を検討しており、京阪HDの動きは各社を活発化させそうだ。
7月に立ち上げる検討委員会に関しては、加藤氏は「(石丸昌宏)社長や流通、不動産など関連部署の担当者らを集め発足させる。総がかりでやる」と発言。
延伸の最終決定は年度内を目指し、「府・市とは(延伸で)行く話を、具体的に進めている」とも語っています。
7月に立ち上げる検討委員「IRはかなりの従業員が想定される。米国のIRでは、(彼らが居住する住宅で)ひとつの街ぐらいのものができている」と語り、誘致は不動産など他の事業に対しても波及効果が大きいとの見方を示しています。
IR開業は2030年前後に予定されており、費やせる時間はそこまで確保できないためできるだで早期に固める方針です。
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