2022年1月7日、大阪府と大阪市が推進している大阪IRについて、住民向けの説明会が開始されました。
大阪府と大阪市は4月に提出期限となっている区域整備計画案を作成中で、住民に対して区域整備計画案の概要や大阪IRに対する取組みを説明する場を設けました。
住民向けの説明会は1月7日を皮切りに10回程度開催される予定となっています。
説明会においては賛成派の参加者と反対派の参加者が質疑応答で発言しあったため、途中で打ち切る事態も発生。
今後も大阪IRの住民説明会は様々な意見が飛び交う場になりそうです。
初の大阪IR説明会では土壌改良費用と依存症対策に注目集まる
第1回となる大阪IRの住民説明会は1月7日に開催され、大阪市の中央区で開催されました。
およそ80名が参加し、大阪IRの担当職員が区域整備計画の概要や大阪IRに関する取組みについて説明をおこないました。
特に関心の集まった事柄としては「土壌改良費用」と「ギャンブル依存症対策」の2点で、参加者の質問に対して担当職員が回答する形で進行。
土壌改良費用については、参加者から「建設地となる夢洲の土壌改良に790億円もの負担リスクがかかることになるが、それについてはどう考えているのか」という質問が投げかけられました。
それについて大阪IRの担当職員は「土地の所有者責任として大阪市が負担することになる。港営事業会計の収支見込を算出するため、資金不足は生じない」と回答。
ただ土壌改良費を税金でもある公費を使うことについては明言されず、今後の大きな課題になりそうです。
また、大阪IR当初から不安視されているギャンブル依存症については、大阪IR担当職員から「しっかりと依存症対策を施せば、カジノが設置されても依存症の増加を一定数抑止することが可能」と説明しましたが、参加者からは「説明が不十分」と批判の声が続出。
反対派の意見が多く集まる中、大阪IRの賛成者から「大阪IRの事業効果をもっと明確に説明すべき」といった意見が出たこともあり、質疑応答は賛成派と反対派による意見の応酬となりました。
質疑応答は僅か40分で打ち切りとなりましたが、その間に40分も経過しており、如何に激しい意見のやり取りがあったのかがわかります。
第1回の住民説明会から波乱の幕開けとなりましたが、今後も住民説明会は続く予定です。
大阪IRの住民向け説明会は2月14日まで計10回開催
大阪府と大阪市による住民向け説明会は1月7日の開催を皮切りに、2月14日まで計10回開催される予定です。
第1回の時と同じように、大阪IRの職員による区域整備計画の説明と質疑応答がおこなわれることになっています。
第2回目以降の予定は以下の通りです。
- 第02回 1月16日(日) 14:30~16:00 堺商工会議所(堺市北区)
- 第03回 1月17日(月) 14:30~16:00 守口門真商工会議所(門真市)
- 第04回 1月20日(木) 14:30~16:00 東大阪商工会議所(東大阪市)
- 第05回 1月25日(火) 14:30~16:00 泉佐野商工会議所(泉佐野市)
- 第06回 1月31日(月) 15:00~16:30 ATC O’s(オズ)棟南館(大阪市住之江区)
- 第07回 2月05日(土) 14:30~16:00 関西大梅田キャンパス(大阪市北区)
- 第08回 2月07日(月) 14:30~16:00 池田商工会議所(池田市)
- 第09回 2月13日(日) 14:30~16:00 府立大I-siteなんば(大阪市浪速区)
- 第10回 2月14日(月) 14:30~16:00 国民会館(大阪市中央区)
申込み方法は大阪府ホームページにある専用フォームから申し込むか、必要事項を記載してFAXで申し込むかの2通りの方法があります。
ただ、抽選ではなく先着順で募集をかけており、定員になり次第締め切りとなるため、参加する場合は早めに申込をおこなう予定です。
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