2022年8月30日、長崎IRの舞台となっているハウステンボスが売却されることが正式に発表されました。
ハウステンボスは大手旅行会社である「HIS(エイチ・アイ・エス)」が経営をおこなっていましたが、コロナ禍で業績が悪化したために資金を確保するために売却する方向で調整をおこなってきました。
ハウステンボスを買収するのは香港の投資会社「PAG」で、売却額は「HIS」以外が持っている全ての株式を合わせると総額1,000億円となる見込みです。
ハウステンボスの営業は今後も継続
ハウステンボスが「HIS」から「PAG」に売却されることで、今後のハウステンボスの営業が気になるところですが、売却後もハウステンボスは従来通り営業を継続します。
売却先の「PAG」については、過去には大阪府のテーマパーク「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」などに出資していたこともありテーマパークへの出資は初めてではありませんが、ハウステンボスには過去に西武ゆうえんち等のテーマパーク再建実績のある国内のマーケティング会社に運営やブランディングの支援を依頼するとのことです。
2019年からハウステンボスの最高人事責任者として社長に就任していましたが、今後も社長を務めることが決まっており、従業員の雇用についても維持される方針です。
長崎IRへの影響は今のところ見られず
今回のハウステンボス売却に巡っては、長崎県や佐世保市が気にしていたのは長崎IRへの影響です。
ハウステンボスの経営者が変わっただけで営業や従業員などに代わりはないことから、現在審査継続中となっている長崎IRの整備計画認定にも影響はないとみられています。
長崎県知事の大石賢吾氏は、「ハウステンボスと一体的に連携した形で計画をしているので、ぜひIR誘致についても協力して頂きたい」と「PAG」に対して変わらぬ長崎IRの誘致への協力を求める姿勢を見せています。
佐世保市市長の朝長則男氏も、直接コメントする立場にはないとしながらも、「しっかりした資本が入りハウステンボスの体制が続くと聞いているので、それは大歓迎だ」とコメントしました。
ハウステンボスへの影響がほとんどないことで長崎IRへの影響もなさそうですが、「PAG」が今後長崎IRについてどのように対応していくのか注目が集まっています。
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