大阪IRの舞台となる夢洲では、新たに警察署が新設される見通しであることが明らかになりました。
現状、人が住んでいない夢洲には警察署が設置されていないため、今後のIR事業を見越して設置する方向で検討がおこなわれています。
2029年から2030年頃にかけて大阪IRが開業されることを受けて、大阪府としては警察署を設置することで治安対策の強化を図りたい考えです。
警察署の新設が明らかになったのは2023年2月
大阪IRの建設予定地となっている夢洲に警察署が新設される見通しになったのは2023年2月のことです。
まだ大阪IRの整備計画が国によって審査が進められている途中でしたが、夢洲は大阪IRの舞台になる場所であると同時に、大阪万博の会場でもあります。
大阪府は夢洲の治安対策を進めなければならず、その一貫として警察署の新設が決まったようです。
現在夢洲に人は住んでいない状況で、一部の地域が物流の拠点として利用されている程度です。
そのため、夢洲の治安を管轄しているのは大阪府警此花署で、事件や事故が発生した際の初動対応は「ユニバーサルスタジオ前交番」がおこなっています。
ただ夢洲までの距離は直線距離でも4キロメートルに及んでおり、今後夢洲で大阪万博やIR事業がおこなわれることを考慮すると早期対応は難しいと言えます。
今回の夢洲への警察署新設はこれからの関西圏を成長させていくうえで必要不可欠な存在です。
新設される「夢洲署(仮称)」の警察職員は340名を増員
夢洲に新設される「夢洲署(仮称)」は新設当初から段階的に警察職員を増員していき、最終的に警察職員340名を配置したい考えです。
大阪IRへの年間来場者数はおよそ2,000万人を見込んでおり、国外からもおよそ600万人を見込んでいます。
観光地としての規模の大きさもありますが、カジノ施設を設置することから犯罪やトラブル増加などの治安悪化を懸念する声が住民からあがっています。
大阪府と大阪市も治安悪化の対策としてIR事業の整備計画には警察署や交番の設置を盛り込んでおり、IR事業のせいで治安が悪くなったと言われないように対策を施していく必要があります。
既に2023年の予算案には約520万円が計上されており、設置に向けた動きが加速していくことが予想されます。
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