2023年4月14日、大阪府と大阪市が2022年に提出していたIR整備計画について、政府は整備計画を認定しました。
政府がIRの整備計画に認定を出したのは日本で初であり、IRの実現がいよいよ現実味を帯びてきました。
整備計画に認定を出すためには観光庁が設置した有識者による委員会での審査が必要で、事業者の安定性やギャンブル依存症の対策、地域経済の効果など幅広い分野における認定の条件をクリアしなければいけません。
今回の大阪IRの整備計画についても審査がおこなわれましたが、認定の条件を満たしていると判断されたことで、斉藤国土交通大臣が整備計画を正式に認定しました。
岸田総理大臣も認定については「2025年の大阪万博の開催後の関西圏の発展や日本の成長に寄与するとともに、日本の魅力を世界に発信するための観光拠点になることを期待する」と評価し、認定第一号として大きく後押ししています。
目指すのは2029年秋から冬の開業
整備計画の中で、IRの舞台になるのは大阪湾にある人工島「夢洲」で、初期の投資として1兆円余りを投じてカジノや国際会議場などを整備することになっています。
開業の時期としては2029年の秋から冬を目指しており、今後は「カジノ管理委員会」によるカジノ施設運営などの審査がおこなわれる予定です。
晴れて免許の付与がおこなわれれば、いよいよ日本国内で初となるカジノ開業が決定される運びとなります。
免許取得に立ちはだかるのはギャンブル依存症の対策
今後「カジノ管理委員会」による審査がスタートしますが、一つの注目ポイントになっているのは『ギャンブル依存症対策』です。
IRの目玉とも言えるカジノについては、ギャンブル依存症などへの不安の声が多く出ているのが現状で、依存症対策は今後の審査の大きな目玉になることでしょう。
整備計画にはギャンブル依存症対策が記載されているものの、確実に実施できる内容になっているのか、現実的な対策方法になっているのかが重要視されます。
今回の整備計画の認定は、日本でカジノが開かれるための重要な一歩であることは間違いありませんが、まだまだ超えなければいけない試練が数多く存在するのが実態です。
今後、大阪発のIRが岸田総理大臣の期待にしっかりと応えられるのかが注目されています。
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