和歌山県が区域整備計画案を発表、カジノ施設のエリア分けなどが明らかになるも相次ぐ厳しい意見

2022年2月7日、和歌山県が推し進めているマリーナシティへのIR誘致について、正式に「区域整備計画案」を発表しました。

既に大阪IRは1月に区域整備計画案を発表しているため、全国では2番目に早い計画発表となります。

区域整備計画案の発表と同時に、IR対策特別委員会も開催し、計画案に対する審議もおこなわれました。

今後は延期となっていた県民向けの説明会や公聴会、さらにパブリックコメントも実施予定です。

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和歌山IRのテーマは「和歌山の自然資源と世界最先端のテクノロジーの融合」

和歌山県が2月7日に発表した区域整備計画案では、和歌山IRのテーマは「和歌山の自然資源と世界最先端のテクノロジーの融合」と定められました。

和歌浦にそびえる現代の鳥居をイメージした、IR区域内の建築物の外観なども発表され、現実的な誘致に向けた動きをアピールしました。

開業の時期は2027年の秋に設定しており、IRの区域内には6,000人以上を収容可能なアリーナ、中小会議場を備えた国際会議場や宿泊施設などが建設予定となっています。

さらに、最先端のスポーツを取り入れようと、国内外のeスポーツ団体の合宿や、トレーニング可能なeスポーツセンターなども建設予定で、国際化を強く意識しています。

和歌山IRの売上の中心となる見込みのカジノ施設については、大衆がプレイするマスマーケット向けエリア、ハイローラーがプレイするハイリミット向けエリア、そしてVIP向けエリアと顧客単価別に3つのエリアで構成されることが明らかとなりました。

その一方で、カジノ利用が目的ではない観光客や、未成年の観光客に配慮するため、外部からカジノ内が見えないようにする工夫や、他の施設への移動の際にカジノ施設の入り口付近を通らないようにする工夫が施されています。

初期投資額の調達方法は明らかになるも、未だ出資企業の名前は明かされず

2月7日におこなわれたIR対策特別委員会では、和歌山県は初期投資額となるおよそ4,700億円の調達方法について説明しました。

初期投資額の3割にあたるおよそ1,450億円は、出資企業であり事業者でもあるクレアベストグループとシーサーズ・エンターテイメントが中心となり、西松建設などのおよそ10程度の企業が少数株式として出資することとなりました。

残りの初期投資額の7割となる約3,250億円については、スイスの大手金融企業であるクレディ・スイスを中心とした金融機関から借り入れることになっているようです。

しかし、IR対策特別委員会に出席した議員からは、「前回と似た説明になってしまっていて、具体性に欠けて納得できない」「出資する企業名が未だに好評されないのはなぜか」などの批判の声や疑問を投げかける場面がありつつも、日程が決まっている中でこれ以上先送りできないとして、「パブックコメントの開始」を了承してくれました。

2月9日から3月10日の1ヶ月間、和歌山県民からの意見を募集する他に、IR公聴会も縮小しつつも3月頃に開かれる予定となっています。

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