セガサミー、フェニックスリゾートの黒字化達成後に全株式を売却、売却後も株保有で企業価値向上を支援

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2024年5月10日、セガサミーホールディングスはフェニックスリゾートの全株式について、Fortress Investment Groupの関係会社である夕顔に売却することを明らかにしました。

フェニックスリゾートは宮崎シーガイア運営会社であり、これまでセガサミーの統合型リゾート開発のノウハウ獲得のために運営されていました。

譲渡金額は非開示とされているものの、金額についてはフェニックスの今後の収益の見通しや第三者による分析結果などを考慮しているとし、持分譲渡相手先との交渉によって決定したとみられています。

これにより2025年3月期においては、特別利益85億円を計上する見込みになったと伝えており、今回の譲渡によるものとみられています。

今後については、セガサミーホールディングスは引き続き戦略的パートナーシップ契約に則り、フェニックスの成長や企業価値向上を支援していくことになります。

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セガサミーが目論んでいた統合型リゾート施設の開発運営

今回フェニックスリゾートの譲渡を発表したセガサミーホールディングスは、セガサミーホールディングスが統合型リゾート(カジノを含むIR)に参入するためにフェニックスリゾートを2012年に完全子会社化していました。

これは統合型リゾート施設の開発や運営のノウハウの獲得を目的としており、フェニックスリゾートを子会社化した後は緊密に連携を図って企業価値の向上に取り組んでいました。

その取り組みが成果となって表れたのは2023年3月期で、2期連続でセガサミーホールディングスの子会社となった以降最大の売上高の更新、そして営業利益の黒字化を達成したのです。

コロナ禍の影響が残る中、日本有数のリゾート施設としての地位を確立し、そして最重要課題であった収益性の回復も実現しました。

黒字化を達成したため、今後もフェニックスリゾートの成長に向けた施策を検討していましたが、さらなる成長のためには高い実績を持つFortress Investment Groupをパートナーとして株式を全譲渡することがフェニックスリゾートが最も成長できる方法であると結論付けました。

ただ株式を全譲渡するといっても完全に手放すわけではなく、フェニックスリゾートが発行する株式を取得して20%の議決権を保有し、Fortress Investment Groupと共にフェニックスリゾートの企業価値向上を支援していくことになります。

Fortress Investment Groupはかんぽの宿の経営にも参画する高い実績を持つ

今回フェニックスリゾートの譲渡先となったFortress Investment Groupは、2011年以降日本国内で176棟、累計27,000室以上のホテルを獲得する大手企業です。

2021年に日本にも馴染みのあるかんぽの宿、2022年にホテルニューアカオのホテル事業の経営に加わっており、これまでホテル事業やレジャー施設の事業改革を成功させてきた実績を持っています。

今回セガサミーはFortress Investment Groupを事業の中心に据えることで、今後のフェニックスリゾートの成長をサポートしてもらう形となりました。

全株式を売却するということで、ホテル事業やレジャー事業からの徹底を示唆する見方もありましたが、今回のセガサミーの発表によりまったく逆であることが明らかになりました。

セガサミーはゲーム開発を主にした企業であるため、今後もゲームを含むレジャーの拡大を狙った戦略をおこなっていくものとみられています。

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