大阪IR会社、環境影響評価書を大阪市に提出

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2024年6月18日、大阪IR会社は大阪IRの舞台である夢洲に統合型リゾートを建設するため、大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業の環境影響評価書と事後調査計画書を大阪市に提出しました。

これで市環境影響評価条例に基づく環境アセスメントの手続きが完了したこととなり、7月16日までの縦覧期間を設けることとなっています。

現状、今年の夏頃から発注、そして着工予定のIR施設の準備工事に向けて、着々と準備を進めています。

目次

2024年度にIR施設の建築に向けた手続きに着手する見通し

大阪IRのリゾート建設実現に向けて、2024年度において様々な手続きに着手する見通しとなっています。

IR準備工事と平行しながら、大阪市からの土地引き渡しとなる土地使用権原の取得、地盤沈下対策に関する詳細検討を含んだそれぞれのIR施設の詳細設計や調査、建築関連の各種許認可などの取得に向けた行政協議や手続きを進めていくことになります。

また、関係者との工事調整も同時に進め、建築に向けた様々な動きが活発化していく予定です。

大阪IRの舞台が夢洲に決まった時から問題視されているIR事業用地の土地課題対策については、2023年12月から開始された液状化対策工事や地盤改良工事を継続して実施しています。

さらに今年の夏頃からは地中障害物撤去工事に着手することになっており、地盤改良工事は次のステージへ進むこととなります。

夢洲1区に太陽光発電施設を整備中

環境影響評価書によれば、大阪IRの事業計画地面積は約64.2ヘクタールで、施設の延べ床面積は約84万8,000平方メートル、最高高さは約130メートルとなっています。

所在地は大阪市此花区夢洲中1丁目で、2030年の夏頃に竣工予定で秋頃の開業を目指しています。

現状、想定している工事の工程においては、着工後3年間で準備工事をおこない、それに並行する形で1年目の後半より建設工事が始まる予定です。

また新たにわかったのは、3~4年目に夢洲1区の敷地南側に太陽光発電施設を整備する計画になっていることです。

これはSDGs達成に向けた取組みとなっており、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入に加え、再利用や再資源化しやすい建設資材を選定、将来の建物や施設のリニューアルや解体時の廃棄物の発生抑制に努めるとしています。

昔から夢洲は産業廃棄物などで埋め立てられた土地ということもあり、SDGs達成に向けたこれらの取組みは特別な意味を持っていると言えます。

また、公共下水道整備前の工事排水については、濁水処理施設や沈殿池で管理をし、雨水管へ排出することになっています。

その他、保水機能を確保するために緑地を整備し、建築物、構造物、オープンスペースの緑化などに取り組む予定です。

しかしその一方で、未だ夢洲の地盤沈下や液状化問題、産業廃棄物を埋め立てたことによる地盤の脆弱への懸念など、まだ夢洲に対する不安は拭いきれていません。

大阪IRの前に開催される大阪・関西万博が成功するかどうかで、大阪IRに対する評価も変わってくるとの見方もあります。

大阪IRの開業まであと7年、果たして大阪IRが大阪や関西経済の発展を担ってくれるのかどうか、府民に認められる日はいつ来るのか、今後の動きに注目が集まっています。

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