大阪IR住民投票条例案否決…市民団体が国土交通省へ直接請願書を提出へ

2022年8月31日、大阪IRの賛否を問うための住民投票実施を求めて署名活動をおこなっている市民団体「カジノの是非は府民が決める住民投票をもとめる会」が、国土交通省を訪れて請願書を提出しました。

請願書では大阪IRの区域整備計画を認定しないように求めており、住民投票をおこなうための条例案が否決されたことを受けて直接要請した形となりました。

国土交通省への請願書提出は大阪IRを認定させないための一つの策に過ぎず、今後はさらに反対活動の場を広げていくとのことです。

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国土交通省へ大阪IRを認定しないよう直接要請

8月31日、「カジノの是非は府民が決める住民投票をもとめる会」が大阪IRの区域整備計画を国が承認しないように訴えていくため、国土交通省を訪れて請願書を提出しました。

請願書では、「国の審査基準には『地域の十分な合意形成』が挙げられているものの、大阪IRの計画は住民との合意形成ができていない」「賭博場が中心になっているIRを大阪府や大阪市が経済活性化の手段としているのは極めて不健全である」などと主張しています。

夢洲が舞台になっている大阪IRの誘致計画を認定しないように、直接国土交通省に強く要請しました。

大阪IRの審査状況にも触れ、審査スケジュールの情報公開や、公平な審査をすることなども求めています。

但し、審査スケジュールにおいては、国は審査の公平さを守るために公開はしないという立場は崩しておらず、それは大阪IRだけでなく長崎IRに対しても同じことが言えます。

「カジノの是非は府民が決める住民投票をもとめる会」は大阪IRの認定をさせないために活動している市民団体ですが、大阪IRに限った話ではなく、「そもそもカジノは日本に必要ない」という意思が根幹にあるため、今後は大阪での活動は当然のことながら、東京都内でも反対運動をおこなったり、IR誘致計画の中止を訴えていくとのことです。

2022年4月に提出された区域整備計画を巡っては、秋から冬頃にかけて審査結果が出るのではないかとの見方が強まっており、今後の動向に注目が集まっています。

大阪では反対されてしまった住民投票実施のための条例案

「カジノの是非は府民が決める住民投票をもとめる会」が国土交通省に直接請願書を提出したのは8月末のことですが、既に大阪府や大阪市に対しての働きかけをおこなっています。

「カジノの是非は府民が決める住民投票をもとめる会」は2022年3月から5月にかけて、大阪府内で大阪IRの是非を問うための住民投票の実施を求めて署名活動を続けていました。

懸命なる署名活動の結果、なんとおよそ19万人もの有効署名が集まり、住民投票条例の実施を求めて直接請求をおこないました。

しかし、これだけの署名を集めたにもかかわらず、7月29日の府議会臨時議会で反対多数となったために条例案は否決されてしまいました。

結果的には住民投票が開催されないことが正式に決定してしまったため、大阪府や大阪市ではなく、直接国土交通省へアプローチをすることになったというわけです。

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