IR汚職事件、秋元司被告は無罪主張も懲役4年の実刑判決

2021年9月7日、収賄罪・組織犯罪処罰法違反罪に問われていた秋元司衆院議員について、東京地裁は懲役4年、追徴金約758万円の判決を言い渡しました。

秋元被告はIR事業を手掛けていた内閣府副大臣として、裁判の中では無罪を主張していましたが、判決において現職の国会議員が実刑判決を受ける異例の結果となりました。

秋元被告は判決に納得がいかないとして東京高裁へ控訴していますが、その道のりは遠いとみられています。

裁判長は収賄よりも証人買収をおこなったことを問題視しており、実刑判決の決め手になったとされています。

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秋元被告は収賄と買収の容疑で逮捕されるも主張は「無罪」

秋元被告は、2029年12月に中国企業である「500.com」から賄賂を受け取ったとして逮捕されました。

これはIR担当の内閣府副大臣だった2017年9月から2018年2月にかけて、カジノ参入を目指す中国企業「500.cm」から、講演料や旅費の名目で総額約760万円の賄賂を受け取った疑いがあったものです。

さらに、保釈中だった2020年6月~7月、賄賂を渡した「500.com」の元役員に対し、現金を渡して虚偽の証言をするよう依頼したとして、組織犯罪処罰法違反罪(証人等買収罪)の容疑で2020年8月に再逮捕されていました。

既に「500.com」の元役員らは秋元被告に賄賂を渡したことを認めていて、有罪が既に確定しています。

無罪を一貫するも裁判長は「著しく悪質」と非難

今回の裁判においては、秋元被告が証拠として提出された日程表やスマートフォンアプリについては、「被告の当日の行動を正しく反映できていない」として認められませんでした。

一方、賄賂を渡した側の証言については、「携帯電話でのメッセージのやり取りの記録等の客観的証拠が強く裏付けされており、嘘の証言を持ちかけられても一切応じていないことから十分に信用できる」として秋元被告による賄賂の受取りや承認買収の事実を認定しました。

収賄についての内訳としては、東京地裁判決によると講演料(現金200万円)、陣中見舞い(現金300万円)、中国旅行費など(計約182万円相当)、北海道旅行費(計約76万円相当)の計4項目となっています。

検索側が求刑した追徴金約758万円に対し、判決でも同じ追徴金約758万円を言い渡していることから、全面的に検察側の主張を認めたということになります。

検察側が用意した証拠の類は信憑性があり、裏付けも取れていることから、今回の判決に繋がったようです。

また、今回の裁判では、現職国会議員への実刑判決という驚くべき判決になったわけですが、実刑判決になったのは明確な理由があります。

実は、問題になったのは収賄そのものではなく、その後の保釈中におこなわれた賄賂側への偽証依頼をしたこと、いわゆる「証人買収」であり、これが実刑に繋がった大きな理由となりました。

現職国会議員への実刑判決は極めて異例のことですが、適正な裁判を妨げる「証人等買収」の罪を適用したことから、今回の事件は悪質性が非常に強く、それを量刑に反映させる形となったのです。

なお、ともに収賄の罪に問われていた元政策秘書の豊嶋被告は、懲役2年執行猶予4年が言い渡されています。

東京高裁へ控訴するも待ち受けるのはイバラの道か

秋元被告と弁護側は判決に納得がいかないとして東京高裁へ控訴、衆議院選挙にも立候補する意向を示しています。

しかし野党からは秋元被告に対して議員辞職を求められており、このまま現役で国会議員を続けるのは困難と見られています。

今回の判決を受けて、秋元被告に対するイメージは大きく下がっており、衆議院選挙に出馬したとしても、どのように国民に訴え、信用を勝ち取っていくのは生半可なことではありません。

共に逮捕された政策秘書は執行猶予がついたものの、これまでのように秋元被告の力になることは難しいでしょうし、今の秋元被告には味方と言えるような味方はいないとみられています。

今後、秋元被告がどのように国民に訴えていくのか注目が集まっています。

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