大阪IRと大阪万博に向けて進む陸と海上のインフラ整備

2025年の大阪万博や、2029年頃の大阪IR開業に先駆けて、関西圏の空港会社や鉄道会社などが交通ネットワークの拡充を推し進めています。

鉄道においてはJRが拡充を本格化しており、大阪駅を拡張したり、新たに線路を増設したりと活発な動きを見せています。

陸だけでなく海上の交通網も充実化する予定が進められ、大阪IRの舞台である夢洲へのアクセス強化が図られつつあります。

目次

JR西日本が駅と線路を拡充して陸路のアクセス強化

JR西日本は陸路による夢洲へのアクセスを強化する計画があり、具体的には2つのアクセス強化を進めています。

まず1つ目は大阪駅の拡張です。

2023年3月18日、大阪駅に新しい改札口として「大阪駅うめきた地下口」が開業しました。

当初は新しい駅が誕生すると言われ、「うめきた駅」や「うめきた新駅」などと呼ばれていましたが、実際には新駅ではなく新改札口が追加となりました。

大阪駅付近のJR東海道線支線を地下に移動させて新たにホームを設置し、新ホームを利用するために作られたのが「大阪駅うめきた地下口」です。

今回の新改札口追加など、うめきたエリアが開業されることで大阪駅から関西国際空港へのアクセスが直通化します。

空からのアクセス強化にも繋がるため、「大阪駅うめきた地下口」の開業は大きなアドバンテージになりました。

続く2つ目のアクセス強化は、JR西日本と南海電鉄が共同で運航する新線「なにわ筋線」の開業です。

2031年の開業を目指しているため、既に大阪IRは開業していると予想されていますが、JR難波駅から南海新今宮駅を結び、沿線に中之島駅や南海難波駅などが設置されるため、関西国際空港や新大阪駅へのアクセスが強化されます。

大阪府内は元々混雑するイメージがありますが、新線の開業により府内南北間の混雑緩和も期待されています。

海上交通網の目玉はUSJと夢洲を結ぶ水素燃料電池船

海上交通網は場所が限定的になりますが、観光地と観光地を結ぶのが最も利便性が高いと判断したのか、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と大阪IRのある夢洲を結ぶルートを想定しています。

なお使用される船は、産業・家庭用ガス専門商社である岩谷産業と関西電力が大阪万博に向けて開発していた水素燃料電池船が運用されます。

およそ時速20kmのスピードで進むため、USJと夢洲を25分程度で繋ぐ予定です。

ただの交通手段ではなく、船旅観光としても期待されています。

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