関空と神戸空港に新飛行ルート追加で狙うIRのインバウンド増加

2023年6月25日、大阪市内でおこなわれた「関西3空港懇談会」にて、国土交通省が関西国際空港と神戸空港に向けて新しい飛行ルートを提案しました。

新しい飛行ルートを提案したのは、関西国際空港や神戸空港から訪日外国人を増やすのが目的です。

神戸空港は現在は国内線しかありませんが、2025年にも国際チャーター便の受け入れを開始し、2030年頃をめどに国際線定期便を設定することが決まっています。

関西国際空港においても、年間発着回数の上限を増やし、2025年までに3割増しにする方向で進めています。

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空港機能強化の目的は関西万博とIR

「関西3空港懇談会」は関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港の3つの空港の役割を議論する官民組織ですが、今回の新ルート追加により今後の国際的な経済発展に大きな期待を寄せています。

2025年には大阪で開かれる国際博覧会を控えており、IRに向けても弾みをつけたい考えがあります。

吉村知事は「大阪・関西万博やIR、そしてその後の成長戦略に向けても空港は重要」と語っており、関西を代表する3空港の整備強化に向けて前向きです。

空港の整備を強化するのは費用も時間もかかりますが、今回の新飛行ルートの経路決定を年内に決める意欲を見せており、早期に実現させていく姿勢が伺えます。

伺える関西の経済発展への本気度

今回の国土交通省からの提案として、関西国際空港に対しては淡路島の北と南を通る計4つの経路があります。

現在のルートは大阪府、和歌山県、明石海峡、淡路島中央の上空を通るルートがありますが、さらに追加することで、発着回数を増やすのが狙いです。

神戸空港は現在1ルートしか飛行ルートがないため、淡路島の北を通過するルートを増やして国際化させなければいけません。

IRを成功に導くためには、これまで脆弱だった空の玄関の強化が必要です。

「関西3空港懇親会」の座長を務めているのは関西経済連合会の会長であり、IRを観光客増加への導線と捉えているのがわかります。

今後の長期にわたる経済発展のために機能強化は必須なので、今後の動きに注目が集まっています。

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